下記のような症状でお悩みではありませんか?
- 喉の詰まり感: 食べ物や異物が喉に詰まっているような感覚がある
- 嚥下困難: 食べ物を飲み込む際に不快感や困難を感じる
- 喉の圧迫感: 喉に何かが圧迫しているような感覚がある
- 息苦しさ: 喉の異物感によって呼吸がしづらく感じることがある
- 声のかすれ: 喉の異常な感覚により、声がかすれることがある
- 喉の痛み: 喉や胸部に痛みを感じることがある
- 喉の不安感: 喉の異常感や不快感がある
- 食欲不振: 嚥下困難や喉の不快感によって食事を避けるようになる
- 咳: 喉の異物感に反応して頻繁に咳が出ることがある
これらの症状がある方は、神経性食道狭窄症(ヒステリー球)である可能性があります。神経性食道狭窄症(ヒステリー球)は、明確な原因がわかっていないと言われています。これらの症状は、神経性食道狭窄症(ヒステリー球)だけではなく逆流性食道炎や食道がんの症状である可能性もあります。上記のような症状がある方は、お早めに消化器内科クリニックを受診しましょう。
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)とは
神経性食道狭窄症とは、「ヒステリー球」や「咽喉頭異常感症」とも呼ばれています。神経性食道狭窄症は、喉に何かが詰まった感覚や圧迫感が症状として現れますが、明確な原因が見つからないのが特徴となります。神経性食道狭窄症(ヒステリー球)は、心因性と考えられ、心理的なストレスや不安が主な原因であるとされています。
食事時や食事と関係ない時にも、喉に異物があるような感覚を訴えることがしばしばであり、この違和感は実際の食道の障害がないために診断や治療が困難であると言われています。
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の原因
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の原因は、主に心理的なものと考えられています。特に、重度のストレスや抑うつ、不安障害などが関連していることが多いと言われています。また、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や過去のトラウマが原因となり、神経性食道狭窄症(ヒステリー球)を発症する場合もあります。
日常生活におけるストレスが積み重なることで自律神経のバランスが崩れ、食道における異常な感覚として現れると考えられています。
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の症状
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の症状は、主に食道の違和感となります。食物や飲物を摂取しているときや、また飲食をしていない時でも、喉に球が詰まっているような感じ、喉が締め付けられるような感覚、息苦しさや胸部不快感を感じる場合には神経性食道狭窄症(ヒステリー球)である可能性もあります。神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の症状が悪化してしまうと、食事の妨げになることや水を飲むことさえ困難になることもあります。
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)と心理的ストレスの関連性
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)は、心理的ストレスが主要な原因とされる症状です。神経性食道狭窄症(ヒステリー球)は、喉に何かが詰まっているかのような感覚や圧迫感を経験するもので、食道に物理的な障害がないにもかかわらず発生することが知られています。心理的ストレスが高まると、自律神経のバランスが崩れることがあり、これが食道の感覚神経に異常な信号を送る原因となり神経性食道狭窄症(ヒステリー球)が発症すると考えられています。特に、不安障害や抑うつ状態、慢性的なストレスを抱えている人は、神経性食道狭窄症(ヒステリー球)が見られることが多いとも言われています。神経性食道狭窄症と心理的ストレスの間には密接な関連があり、精神的な健康の向上が喉の違和感などの症状を軽減することが知られています。
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の診断
神経性食道狭窄症の診断は難しく、他の病気が原因で喉の違和感が生じていないかを診断する必要があります。そのため、初めに胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)を通じて食道や胃の構造に異常がないことを確認することが大切です。胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)によって、身体的な病気がないと判断した場合には、患者様の精神状態やストレスレベルに基づき、心因性の食道狭窄症と診断される場合がございます。
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の治療
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の治療には心理療法や内服治療などを実施させていただく場合がございます。医師の判断により、患者様に適切な治療方法をご提案させていただきます。
心理療法
心理療法では、カウンセリングなどを通じて、患者様のストレスや不安を管理し、症状を改善していきます。患者様の状態に合わせて、短期間の抗不安薬や抗うつ薬を処方させていただく場合もありますが、まずは日常生活におけるストレス状態の緩和をおすすめする場合もございます。
内服療法
内服治療では、半夏厚朴湯や半夏瀉心湯等の漢方薬を処方させていただく場合がございます。半夏厚朴湯や半夏瀉心湯は、のどの違和感やつかえ感を改善する効果や気持ち和らげる、不安を軽減する効果もあると言われております。
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)と似た症状がある病気
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の症状として「喉の違和感」があります。喉の違和感を引き起こす可能性がある消化器の病気にはいくつかもございます。そのため、神経性食道狭窄症(ヒステリー球)と診断するためには、他の病気ではないかを胃カメラ検査などで診断することが重要となります。
喉の違和感が生じる消化器の病気
逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流することで、喉に痛みや焼けるような感覚、喉のつかえ感を感じることがあります。逆流性食道炎の方は、声のかすれや咳、喉の痛み。喉の違和感などを引き起こすことがあります。逆流性食道炎は治療することなく放置すると食道癌の原因になると言われています。喉の違和感を感じた場合には、お早めにお近くの消化器内科クリニックへご相談ください。
食道狭窄
慢性的な逆流性食道炎や、外傷、手術後などにより食道が狭くなることで食道狭窄が発症します。食道狭窄により食べ物の通過が困難になり、喉に違和感や食べ物が詰まる感じが生じることがあります。
食道がん
食道のがんが進行すると、飲み込みにくさや喉のつかえ感などを引き起こし、がんが進行するにつれて、喉の痛みや食べ物の通過困難感が増すことがあります。食道がんは初期段階では無症状であることも多いですが、進行すると喉の違和感などの症状が現れることもあります。
扁桃炎
消化器系の病気ではありませんが、扁桃炎は喉の違和感や痛み、飲み込みにくさなどを引き起こすことがあります。消化器系の症状と間違えられることもあるため、注意が必要です。
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の検査 〜胃カメラ検査の特徴
当院では、喉の違和感がある方、また神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の疑いがある方には、胃カメラ検査をおすすめしております。胃カメラ検査は、食道・十二指腸を含めた上部消化管全域の粘膜を直接観察することができる検査となります。喉の違和感が、神経性食道狭窄症(ヒステリー球)ではなく他の消化器疾患でない可能性を確認するために胃カメラ検査を受けることが重要となります。
胃カメラ検査
胃カメラ検査(上部内視鏡検査)とは、食道・胃・十二指腸の内部を直接観察できる検査となります。胃カメラ検査により、食道・胃・十二指腸の健康状態を詳細に把握し、喉の違和感、神経性食道狭窄症(ヒステリー球)、逆流性食道炎、胃がんなどを診断することが可能となります。
当院の胃カメラ検査
- 経験豊富な医師による胃カメラ検査
- 鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラ検査
- 経鼻内視鏡検査と経口内視鏡検査をお選び頂けます
- 条件次第で即日胃カメラ検査も可能
- 女性医師による胃カメラ検査
- 最新鋭の内視鏡システム導入
- 土日、早朝も検査対応
- 胃カメラ検査・大腸カメラ検査の同日検査対応
- リカバリースペースも完備
- 迅速かつ専門的な病理検査
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の心配がある方は当院へ
神経性食道狭窄症(ヒステリー球)の症状は、逆流性食道炎や食道がんの症状とよく似ています。そのため、他の病気ではなく、神経性食道狭窄症(ヒステリー球)と正しく診断するためにも消化器内科専門医の診断が必要となります。神経性食道狭窄症(ヒステリー球)や喉の違和感などに関して些細なご不安がございましたら、四ツ谷駅から徒歩5分の四谷内科・内視鏡クリニックまでご遠慮なくご相談ください。
この記事の監修者
当院では、腹痛や便秘、下痢、吐き気、嘔吐といった腹部(消化器)症状を専門とした消化器病専門医や消化器内視鏡専門医による消化器内科を設置しております。消化器症状の中には、胃がんや大腸がんなど重篤な疾患につながるものもあります。
こうした疾患は、胃カメラ検査(上部内視鏡検査)や大腸カメラ検査(下部内視鏡検査)を行うことで、早期発見・早期治療が可能となります。 気になる症状がございましたら、お気軽に四ツ谷駅から徒歩5分の四谷内科・内視鏡クリニックまでご相談ください。
高木 謙太郎
資格
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
- 日本消化器病学会 消化器病専門医
- 日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
- 日本医師会認定産業医
- 難病指定医