胃カメラ検査(上部内視鏡検査)に関するQ&A
胃カメラ検査をなるべく早く受けるべき症状とはどんな症状ですか?
胃がんは初期段階での自覚症状がほとんどないため、なんとなく違和感がある場合でも検査を受けることをお勧めしております。胃がんは、内視鏡検査で早期発見・早期治療によって、生活に支障を及ぼすことなく寛解が期待できます。また、以下の症状がある場合は、なるべく早く検査を受けてください。
また、家族に胃がん罹患者がいる、慢性胃炎である、ピロリ菌感染陽性など、胃がんの発症リスクが高い方は、症状がなくても定期的に胃カメラ検査を受けることをお勧めしております。
胃カメラ検査は経鼻内視鏡検査と経口内視鏡検査どちらがお勧めですか?
経口内視鏡検査は、内視鏡スコープを口から挿入することで、嘔吐反射を起こす部分にスコープが当たって苦痛が伴います。当院では、こうした経口内視鏡検査における患者様の負担を軽減するため、鎮静剤を用いた検査によってウトウトと眠った状態で受けられる無痛内視鏡検査を行っております。一方、経鼻内視鏡検査では、極細のスコープを鼻から挿入するため、強い嘔吐感を避けることができますが、鼻に何らかの疾患をお持ちの方などは受けていただけません。いずれの方法にもそれぞれ利点と欠点がございます。胃カメラ検査における不安や心配事がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
経鼻内視鏡検査は本当に苦しくありませんか?
経鼻内視鏡検査は、鼻からスコープを挿入するため、嘔吐反射の起こる喉の奥部分に触れずに検査を行えます。胃カメラ検査特有の不快感がないため、経口内視鏡検査と比較して苦痛が少ないと言われております。極細のスコープを使用するため、鼻腔の狭さや鼻出血などの問題がない場合はスムーズに検査できます。ただし、こうした鼻腔の狭さや鼻出血などがある場合、また状況に応じて経鼻内視鏡検査を選択していただけない場合がございます。
なお、経鼻内視鏡検査は、局所麻酔を用いるため、挿入時など胃カメラ検査における痛みや苦痛はありません。
慢性鼻炎ですが、経鼻内視鏡検査は受けられますか?
慢性鼻炎があっても症状が落ち着いている時期ならば、経鼻内視鏡検査を受けることが可能です。ただし、花粉症がある方は粘膜が強く腫れる花粉の飛散時期を外すなどをお勧めしております。不安な方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
持病の薬を服用していますが、検査前は休薬しなければなりませんか?
検査ご予約の際に、普段服用中の薬について詳しくお伺いしております。検査前日や当日朝の服薬・休薬については、医師の指示に従ってください。
検査前日の食事で気を付けることはありますか?
前日の夕食は、消化の良いものをお取りください。夜の9時までには食事を済ませ、その後は検査終了後まで絶食します。水分補給は、水や薄いお茶など糖分の含まない透明の飲み物を適度にお飲みください。前日9時以降も水分補給していただいて構いません。
当日朝、来院するまでにすることは何ですか?
当日朝は朝食を取らずにご来院ください。検査開始2時間前まで水分補給していただけます。水や薄いお茶など透明の飲み物をお飲みください。
検査終了後はどんな制限がありますか?
麻酔が切れたら、まずは少量の水をお飲みください。むせずに水が喉を通る感覚に問題がなければ、普段通りに飲食していただけます。
胃カメラ検査は予約が必要でしょうか?
食事の状況や検査の空き具合により初診当日に胃カメラ検査を受けていただくことも可能ですが、出来れば事前に検査のご予約をしていただき、前日や当日朝の事前準備を行います。前日や当日朝の食事制限をしっかりと行うことで、精緻で正確な検査が可能となります。
検査終了後はどれぐらいで帰宅できますか?
検査終了後は、内視鏡専門医より検査結果の説明を行っております。鎮静剤を用いた検査の場合は、完全に覚醒するまで1時間程リカバリースペースでゆっくりとお休みいただきます。その後、結果のご説明を行います。その後、ご帰宅となります。
なお、検査の途中で組織採取を行った場合、検査結果が出るまで7〜10日程お時間がかかります。検査結果が出る頃に改めてご来院ください。
胃カメラ検査の費用はいくらぐらいですか?
検査費用は、患者様の状態や検査内容によって異なります。詳しくは胃カメラのページをご覧ください。
大腸カメラ検査(下部内視鏡検査)に関するQ&A
大腸カメラ検査をなるべく早く受けるべき症状とはどんな症状ですか?
症状がなくても定期的に大腸カメラ検査を受けることをお勧めしております。また、以下の症状がある場合は、なるべく早く検査を受けてください。
- 便に血液が混ざっている
- 赤っぽい便が出る
- 便が全体的に黒っぽい
- 便秘や下痢を繰り返す
- 便通異常が目立ってきた
- 残便感がある
- 腹痛
- 腹部膨満感
- 便潜血検査陽性
- 家族に大腸がん罹患者がいる
- 大腸ポリープがある
- 大腸ポリープ切除したことがある
- 高脂肪食や肉類が多い
- 喫煙経験がある
- 習慣的に飲酒をしている
- 運動習慣がない
など
なお、大腸カメラ検査の途中で大腸ポリープを発見した場合は、その場で切除手術が可能です。ポリープ切除によって、将来の大腸がんの発症予防に繋がります。
便潜血検査陽性を指摘されました。すぐに大腸カメラ検査を受けた方が良いでしょうか?
大腸カメラ検査は苦しい・痛いイメージがあって不安です。
当院では、最新の内視鏡システムを導入し、経験豊富な消化器内視鏡専門医による質の高い検査を実施しております。苦痛が伴う内視鏡スコープ挿入時は、軸保持短縮法を用いて大腸カメラ検査における不快感を最小限に抑える工夫をしております。また、鎮静剤を用いた無痛内視鏡検査も実施しております。不安な方は、事前に当院までご相談ください。
大腸カメラ検査は日帰りで受けることができますか?
大腸カメラ検査の前は、自宅で下剤服用するしか方法はありませんか?
当院では、院内で下剤服用していただくことができます。ご自宅で服用が不安な方は、お気軽にお申し出ください。
大腸カメラ検査にかかる所要時間はどれぐらいですか?
検査当日にかかる所要時間は、下剤服用などの前処置に3時間程、検査自体に15~30分程かかります。鎮静剤を用いた検査の場合、検査終了後はリカバリースペースで1時間程お休みいただいてからのご帰宅となります。
大腸カメラ検査の途中で大腸ポリープを見つけた場合は、その場で切除できますか?
当院では、大腸ポリープの切除を日帰りで実施しております。ポリープが大きい場合や数の多い場合は、入院が必要となるため高度医療機関をご紹介しております。
大腸カメラ検査時は、着替えを持参した方が良いですか?
ご来院後は、検査着を着用するので着替えは必要ありません。
大腸カメラ検査終了後は、車を運転できますか?
静脈麻酔を使うため、検査後は自動車やバイク・自転車の運転は出来ません。ご家族の送迎もしくは、公共の交通機関をご利用ください。
当日に服用する下剤を減らすことはできますか?
前日の3回の食事を水分のみ又はゼリーなどの半固形物にすれば、下剤量を減らすことができます。出汁や透明なスープなどもお勧めです。食事の詳細については、具体的なアドバイスをお伝えしますので、ご不明な点がありましたらどうぞお気軽にお問合せください。
大腸カメラ検査での注意点はありますか?
便秘や下痢になりやすい方は、検査の前に便通を改善しておきます。特に、便秘の場合は便秘解消してから下剤服用する必要があります。また、便通が正常の場合でも、検査数日前から水分をしっかりと摂るように心がけてください。下剤服用にあたって不安なことがある方は、事前の診察時に医師にご相談ください。なお、普段から服薬している方など持病がある方も医師にご相談ください。検査当日、前日の休薬・服薬に関しては医師の指示に従ってください。
検査前日の食事制限はありますか?
前日の食事3回は、消化の良いものを召し上がってください。検査食または、白粥や素うどんなどがお勧めです。なるべく具材や薬味を入れないでください。また、腸内に残りやすいキノコ類や薄皮や種・粒などがあるものは控えてください。高脂肪分の食材も避けてください。夕食は21時までに済ませ、その後、水分補給は水や薄いお茶など糖分の含まれないものをしっかり摂ってください。
当日朝は、どのように過ごせば良いでしょうか?
検査当日の朝食はとらずにご来院ください。水分補給は水や薄いお茶で摂ってください。
検査終了後の食事制限はありますか?
大腸カメラ検査のみで組織採取や大腸ポリープ切除を行っていない場合は、検査後の食事制限はありません。まず、少量の水を飲んでむせるなどの問題がなければ、通常の飲食に戻して大丈夫です。大腸ポリープ切除を行った場合は、検査終了後の数日間は消化が良いものを召し上がってください。飲酒は、検査から1週間が経過するまで控えてください。
検査当日に入浴できますか?
大腸カメラ検査のみで組織採取や大腸ポリープ切除を行っていない場合は、ご帰宅後入浴が可能です。大腸ポリープ切除を行った場合は、検査終了後数日はシャワー浴で軽く済ませてください。
大腸カメラ検査は予約しないと受けられませんか?
大腸カメラ検査は、事前にご予約が必要です。
大腸カメラ検査終了後は、すぐに帰宅できますか?
大腸カメラ検査終了後は、医師より検査結果の説明をしております。鎮静剤を用いた検査の場合は、検査終了後しばらくお休みいただいてからのご説明となります。その後ご帰宅いただけます。
大腸カメラ検査にかかる費用はどれぐらいですか?