腹痛は病院に行くべき?

腹痛は病院に行くべき?

腹痛には、病院に行く必要のない一般的な腹痛と、病院に行くべき深刻な腹痛があります。医療関係者で無い限り自身でそれらを判断することは非常に難しいため、基本的には病院に行くべきであると言えるでしょう。しかし、「仕事が忙しい」、「育児で手が離せない」このような理由から、なかなか病院に行く時間を捻出できない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方のために、判断材料の一つとして、それぞれの特徴を専門的な観点から説明します。

病院に行く必要のない一般的な腹痛

一般的な腹痛は、通常は軽度で一時的な問題によって引き起こされます。これには次のような要因が関与している場合があります

消化不良

食べ過ぎや食事の内容による胃腸の負担や消化不良が腹痛を引き起こす場合があります。

ストレス

長期間にわたるストレスや緊張が腹痛を引き起こすことがあります。ストレスは消化器官の運動や感受性に影響を与えることが知られています。

軽度の感染

腸内の軽度の感染や細菌の過剰増殖によっても腹痛が生じる場合があります。

これらの一般的な腹痛は、しばしば自然に解消されます。適切な休息、食事の調整、ストレス管理などの自己ケア対策が有効です。体に軽度の不調を感じた場合には、生活習慣を見直した上で症状が継続するかどうかを観察しましょう。

病院に行くべき深刻な腹痛

次のような状況では、深刻な腹痛であり、早急に病院を受診する必要があります

急性の激しい腹痛

突然発症し、非常に激しい腹痛がある場合は、内部臓器の異常や緊急の医療状況を示す可能性があります。盲腸炎、腸閉塞、内臓損傷などが考えられます。

伴う重篤な症状

高熱、嘔吐、下血、意識障害、強い腹部腫脹、呼吸困難など、腹痛に加えて他の深刻な症状がある場合は、救急医療を受けるべきです。

慢性的な腹痛

長期間にわたり続く慢性的な腹痛や再発性の腹痛は、潜在的な炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎など)や胆石、腫瘍などの病状を示す可能性があります。

特定のリスク要因

妊娠中の腹痛、高齢者や免疫不全の患者の腹痛、手術後の合併症や外傷による腹痛など、特定のリスク要因がある場合は、早急な評価と治療が必要です。

腹痛の評価は個別の状況によって異なるため、症状の重篤さや持続時間に基づいて病院を受診するかどうかを判断することが重要です。医師や医療専門家に相談し、適切な評価と治療を受けることが推奨されます。

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