胃痛が生じている際には、生活習慣の改善が重要であり、特に食生活には注意を払う必要があります。本項では、「胃痛時の食事の注意点」を解説していきます。
胃痛時にお勧めの食材
①白身の魚
脂肪が少なく消化しやすい白身の魚（例: 鯛、鱈、ハリスなど）は胃に優しい食材です。蒸したり、茹でたりして柔らかく調理すると尚良いでしょう。
②白米
白米は消化しやすく栄養価も高いため、胃痛の時に適しています。ただし、過剰な摂取は避けてください。また、お米を炊く際には、水分を多めにして柔らかくすると良いでしょう。
③蒸し野菜
野菜を蒸して柔らかくすると消化しやすくなります。特に、かぼちゃやさつまいも、にんじんなどの根菜類は胃に優しい食材です。
④軟らかい豆類
豆類は消化が良く、胃に負担をかけません。ただし、豆類には食物繊維が豊富なので、摂取量に注意が必要です。また、調理の際には柔らかくなるように気をつけましょう。
⑤お粥
水分を多く含んだお粥は消化しやすく、胃に優しい食材であると言えます。軟らかく煮たおかゆや雑炊などを食べると良いでしょう。
⑥プレーンヨーグルト
添加物が少ないプレーンヨーグルトは消化を助ける乳酸菌を含んでいるため、胃痛の改善を期待できます。ただし、乳製品にアレルギーがある場合は避けてください。
⑦柔らかい果物
りんごやバナナなどの柔らかい果物は消化しやすく、胃に優しいです。ただし、酸味の強い果物は避けた方が良い場合もあります。また、冷蔵庫で冷やしすぎると胃に負担がかかるため、常温で食べるようにしましょう。
これらの食材は一般的に胃に優しいとされていますが、個人の体質や胃の状態によって異なる場合があります。胃痛が続く場合や症状が重い場合は、医師に相談して適切な食事指導を受けるようにしましょう。
胃痛時に避けた方が良い食材
①辛い食品
辛い食品や調味料（唐辛子、ハラペーニョ、ワサビなど）は胃粘膜を刺激して胃痛を悪化させることがあります。辛いものは控えるようにしましょう。
②脂っこい食品
高脂肪の食品（揚げ物、油っこい料理、肉の脂身など）は消化が難しく胃に負担をかけます。胃痛がある時には避けるようにしましょう。
③酸味の強い食品
酸味の強い食品（柑橘類、トマト、酢など）は胃酸分泌を増加させるため、胃痛を引き起こす可能性があります。酸味の強い食品も控えた方が良いでしょう。
④カフェイン
カフェインを含む飲み物（コーヒー、紅茶、エナジードリンクなど）は胃酸分泌を促進するため、胃痛を悪化させることがあります。カフェインを摂取する際は適量に注意しましょう。
⑤アルコール
アルコールは胃粘膜を刺激して胃痛を引き起こすことがあります。胃痛がある時にはアルコールは避けるようにしましょう。
⑥炭酸飲料
炭酸飲料は胃酸分泌を増加させるため、胃痛を悪化させる可能性があります。胃痛の時には炭酸飲料は控えましょう。
⑦冷たい飲み物
冷たい飲み物も胃に負担をかけます。水やお茶を飲む際にも、冷たいものは避けて常温で飲むことをお勧めします。
⑧生の野菜
生の野菜や硬い食材は消化に時間がかかり、胃に負担をかけることがあります。胃痛がある時には蒸し野菜や柔らかく調理した野菜を選ぶようにしましょう。
これらの食材は一般的に胃痛を引き起こす可能性があるため、胃痛が続く場合や症状が重い場合は避けることをお勧めします。個々の体質や胃の状態に合わせて食事内容を調整することが大切です。
食事の時間
胃痛が続く際には、食品だけでなく食事の時間にも気を配ると良いでしょう。不規則に食事を取るのではなく、例えば食事間の時間を６時間しっかり空けるなどして、胃に負担がかからないように配慮しましょう。
また、一度にたくさんの食事を取るのではなく、少しずつ複数回に分けて食事を取るようにするのも方法の一つです。
胃痛時には内視鏡検査
胃痛は様々な要因によって引き起こされる症状であり、重症化した場合には食生活の改善のみでは不十分な場合も多々あります。持続的な症状がある場合、医師の診察を受け、適切な治療を受けることが重要です。その際、胃痛の原因を正確に特定する方法として最適なのが、内視鏡検査です。
当院は、消化器診療・内視鏡検査に特化しているクリニックとして、患者様に安全・安心な治療、検査を提供することに力を注いでいます。内視鏡検査を受けることを検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
